2020-06-05

自称「世界最大級の緊急支援」より本気で中小企業を守れ!【前編】

自称「世界最大級の緊急支援」より本気で中小企業を守れ!【前編】[HRPニュースファイル2166]

https://youtu.be/TamuR8Yxgg4
幸福実現党外務局長 及川幸久
◆政府に本気で中小企業を守る気概はあるのか

今、世界はロックダウンの解除へ向かっていますが、経済的な損失はどんどん大きくなりつつあります。日本も例外ではありません。

日本の中小企業は、新型コロナウイルスの対策として営業の自粛を強いられ、安倍総理が自称する「世界最大級の経済支援」が機能しているとは言えません。

この問題に関して、アメリカの緊急経済対策のケースと比較して、日本は何が問題なのかを考えてみたいと思います。

結論から申し上げますと、「日本政府は中小企業を本気で守る気概はあるのか」ということです。
◆中小企業を救ったアメリカの緊急経済対策

まず、アメリカのケースを紹介します。

アメリカに非営利法人Bitty & Beau’s Coffee(コーヒーショップ)のエイミー・ライトという経営者がいます。

この方は120人の従業員を雇っていますが、その従業員は全員が知的障害、発達障害を持っています。自身の2人のお子さんも知的障害です(店の名前は2人の子供の名前)。

雇われている障害を持つ方々は、ここで初めて雇用され給料をもらった経験をしています。そういう人たちがコーヒーショップでエプロンをつけて働いているのです。

アメリカでも大変話題になって、彼女はCNNが主催の社会に貢献するヒーローを表彰する「ヒーローオブザイヤー」に選ばれています。

Amy Wright founder of Bitty & Beau’s: CNN Hero of the year
https://www.youtube.com/watch?v=FbeFRd_u9KM

彼女のモットーは「Not Broken」です。

「心は折れていない」とは、障害者と言われている人たちは決して壊れているわけではない。そうではなく、「壊れているのは人々の彼らに対する見方なのだ」という意味です。

「見方を変えることによって世界を変えられる」というのが彼女のメッセージです。この素晴らしいコーヒーショップは、話題を呼んで全米で5店舗を展開するまでになりました。

ところが、コロナウイルスが発生しロックダウンしたことで、5つの店を一時休業せざるを得なくなりました。従業員も全員解雇することになったのです。

その中で、3月にアメリカの政府と議会が一生懸命に話し合って緊急で作り上げたのがPaycheck Protection Program (PPP) ローン、いわゆる「給与保証プログラム貸付」です。

エイミーはPPPローンに申し込み、そのおかげで従業員全員を再雇用することができました。

この後、PPPローンはどんな効果が出ているのかについてトランプ大統領の記者会見があった時に、そこにエイミーが招かれスピーチをしています。

彼女は、コーヒーショップは単なるコーヒーショップではなく社会運動であることを話し、一緒に働いている障害者のマイケルを紹介しました。

そこでマイケルは、大変感動を呼ぶスピーチを行いました。

「私たちの合言葉はNot Broken。私たちは決して壊れているわけではありません。私たちは、他の人に与えられるものがたくさんあるのです。そして偉大な国アメリカも壊れていません。」

スポーチが終わると、トランプ大統領に向かって指を立て感謝を表しました。

President Trump Delivers Remarks on Supporting Our Nation’s Small Businesses
https://www.youtube.com/watch?v=id3s95FB7CI

どんな障害があったとしても「働ける喜び」は、何にも代えがたい。これは、すべての人にとって必要な幸福感だと思うのです。

(つづく)
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◎幸福実現党公式サイト http://hr-party.jp/
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2020-06-04

第2波が来たらどうする——学校はコロナ感染源となりえるのか【前編】

第2波が来たらどうする——学校はコロナ感染源となりえるのか【前編】[HRPニュースファイル2164]

https://youtu.be/bxLfavj2o_o
(5月22日収録)
幸福実現党党首 釈量子
◆休校措置の深刻な影響

コロナに伴う学校の休校措置は、非常に深刻な影響をもたらしました。

「いきなり休校したため、ただ『問題集をすすめて』というアバウトな指示だけで3カ月がたった」(首都圏の学生)

「休校中は、ゲーム漬で子供の生活が昼夜逆転してしまった」(保護者)

「数学や英語のような積み重ね授業は3ヶ月もやらないとほとんど忘れてしまう」(教員)

他にも「学校が休校になり、夕方から通うはずの塾が朝から開いており本末転倒ではないか」という声もありました。

なによりも「友達の頑張りや教員の情熱から受ける刺激がない」という声もあり、学校という環境がどれほど貴重なものであるかが分かりました。

6月1日から学校が再開し、もし第2波の感染が来たらどうするのか。そのあたりをもう一度検証したいと思います。
◆ウイルスの特性のからみる休校措置の是非

まず確認したいのが「コロナウイルスの特性」です。

新型コロナウイルス感染症の国内発生動向をみると、10代未満、それから10代の感染者が非常に少ないことがわかります。(URLの動画のグラフを参照)

この傾向は、感染の多い国でも変わりません。

米国疾病対策予防センター(CDC)が、新型コロナウイルス感染症の18歳未満の約2,500件を調べたところ、多くは軽度・無症状だったことが分かっています。

安倍首相の休校要請は、それを判断する直前に北海道で感染が広がり、子供同士の感染や子供が媒介者として大人にうつすということが心配されたからです。

厚生労働省クラスター対策班の押谷教授は次のように言っています。

「当初、特に北海道で流行が見えた時に『若年層クラスター』という言葉を使ってしまい、あたかも若い人たちだけがこのウイルスを広げていくような印象を与えてしまったのは、実は間違い。」

また、海外の事例ではフランスの9歳男児がコロナに感染して死亡したケースが1件ありました。ただ男児が感染した後に接触した170人にウイルスはうつっていなかったことが判明しています。

この時の調査員であるフランス保健局のコスタス・ダニス氏は次のように発言しています。

「子供たちには感染することが少ない。あるいは症状が軽いので病気を周りにうつす可能性は低くなる。学校が再開しても症例数が増えるとは考えていない。」

そして、フランスは5月11日から学校を再開しています。

新型コロナウイルスの特性としても子供の間はほとんど感染が見られないということがわかってきており、休校が社会的距離といった他の措置に比べて効果が低いのではないかという話もあります。
◆海外の学校再開の事例

海外の事例ですが、スイスでは5月11日から学校が再開しました。陽性反応があった患者のうち20代未満の割合は約3%で死亡者はいません。

スイス連邦保険庁のダニエル・コッホ氏は、「子供たちはほぼ確実に、この流行の媒介者ではない。ウイルスによる影響を受けていない」と、休校解除に反対する親や教師が署名活動をされていた方々に、繰り返し事実を伝えていたということです。

デンマークは、ヨーロッパで小学校を再開した最初の国で高校や大学は5月中旬に再開しました。

まず登校時に体温をチェックし、学校では約2メートルの距離を保つようにしているということです。クラスも2つか3つに分け、それぞれ先生をつけています。

生徒は屋外で遊ぶことを推奨し、体育館も開放されているようです。そして頻繁な手洗いを推奨するポスターやビデオが政府から支給されています。

次にノルウェーでは、まず保育園と幼稚園から再開して続いて小学校を再開しました。こちらでも到着時に体温をチェックして衛生管理についての指導があります。

そして台湾は、なんと2月25日に学校を再開しています。

校舎に入る前に検温と消毒をしてマスクの着用をし、また各授業前に手洗い、靴の消毒もしているということです。

アメリカではモンタナ州では5月7日に、小さな学校が再開しております。

モンタナ州は自然が非常に豊かな州で10万人当たりの感染者の数は5月18日時点で、全州で最も少なく、地元の調査では学校再開を待ち望む親の声が多くありました。

(つづく)

第2波が来たらどうする——学校はコロナ感染源となりえるのか【後編】
http://hrp-newsfile.jp/2020/3902/
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2020-06-04

第2波が来たらどうする——学校はコロナ感染源となりえるのか【後編】

第2波が来たらどうする——学校はコロナ感染源となりえるのか【後編】[HRPニュースファイル2165]

https://youtu.be/bxLfavj2o_o
(5月22日収録)
幸福実現党党首 釈量子
◆一斉休校の検証

前編では、休校措置の影響やウイルスの特性のからみた休校措置の是非、海外の学校再開の事例を紹介しました。

では、一斉休校の措置は必要だったのかというところを検証してみたいと思います。

2月25日に、安倍首相は全国すべての小中学校、高校、そして特別支援学校を対象に3月2日から春休みまで臨時休校を要請し、2月29日の会見では何よりも子供たちの健康安全を第一に感染リスクに備えなければならないと語っています。

しかし、専門家会議はまだ一斉休校が感染防止にどれだけ効果があるかを検討しておらず、首相のトップダウンだったとされています。

政治の判断として忘れてはならないのは、中国からの渡航制限よりも1週間早く学校への休校措置を行ったことです。

習近平氏の来日延期の検討が報じられたのが3月1日でした。そして中国からの渡航制限が発表されたのが3月5日です。

これは、日本の子供達の教育よりも中国共産党政府との近しい付き合いを優先したことがうかがえます。

仮に中国人が日本に大量に渡航した春節期間に渡航制限をしていれば、そもそも休校措置は必要なかった可能性もあるわけです。

優先順位を間違え、ツケを子供に回したのではないかという疑念が生じます。

さらに言えば、今回の休校措置では既存の指標を無視して安倍首相が政治判断で休校要請を行ったものでした。

もともと今回の緊急事態宣言のもとになったのは、「新型インフルエンザ特措法」を改正したものです。

新型インフルエンザで示された休校の基準は「10%程度の欠席率」です。「学級閉鎖は1週間程度」でした。

ところが安倍首相はそうした基準を無視して一斉休校を要請したので、現場は大混乱になってしまったわけです。

もちろん、当時は今よりも武漢ウイルスがわかっていなかったので、あえてリスクを取られて決断をなされたのだとは思います。

しかし現在、万単位の死者にはなっておりません。数百人です。そして10代未満と10代の死者はゼロです。

新型インフルエンザが64万人の死者を想定して、休校措置の基準を10%としていたことを考えれば、全国の一斉休校はやりすぎだったのではないでしょうか。

ウイルスは、すでに世界中に広がっております。そして第二波第三波が襲ってくる可能性も当然あるわけです。ただ巣ごもりを続けてもウイルスはなくなりません。

感染リスクをゼロにすると学校に通うことができなくなります。インフルエンザに準じた対応で知恵と工夫を凝らして勉強できる環境を整えてあげるべきだと思います。

そして、最後に日本では感染症に対してさまざまな歴史が残っております。神社においては手水舎(てみずや)で手を洗う習慣があります。

東大寺の大仏や伊勢神宮は感染症、疫病に対してできたということも教えてあげることが大事ではないかと思います。

子供たちにとって不安な時ではありますが、日本人はかつて様々な工夫をし、そして信仰心を持ってこのウイルスに打ち勝ってきたということを知ることが大事なことではないでしょうか。
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2020-06-01

世界恐慌をサバイバルするセルフ・ヘルプの精神【後編】

世界恐慌をサバイバルするセルフ・ヘルプの精神【前編】[HRPニュースファイル2163]

https://youtu.be/T0CHRHSZNKk

幸福実現党外務局長及川幸久
◆100%自己責任という考え方

前編では、「セルフ・ヘルプの精神」の大事な側面として「ポジティブシンキング」について述べましたが、他にも大きな側面として「100%自己責任」の考え方があります。

20世紀に世界で一番売れた本だと言われている1993年に発刊された『心のチキンスープ』という本があります。

著者はジャック・キャンフィールドという人です。この本を出すまではまったく売れない作家でした。

ジャック・キャンフィールドは、別の本の中でこう言っています。

「人生の責任を100%自分で持とう。」

その中で、トヨタの高級車「レクサス」のショップの実話を紹介しています。

このお店ではロサンゼルスの富裕層がやってきて高級車レクサスが飛ぶように売れていました。しかし1991年湾岸戦争が始まるとピタリとアメリカの経済は止まり、全然車が売れなくなってしまったのです。

しかも、簡単に終わると思ったの戦争は延々と続きました。

今起きていることの責任は湾岸戦争にあるのか。それとも自分にあるのか。ディーラーは「この責任は、すべて自分にある」と考えました。

戦争は自分ではコントロールできない範囲で起きてしまったこと。しかし車が1台も売れないという状況は自分に責任がある。そう考え方を変えたら一つのアイデアが浮かびました。

そして、街の高級住宅地でセレブがやっているパーティーにレクサスの新車を持っていき、試乗をすすめたのです。

するとハンドルの握りやエンジンの具合、車の座席のクッションの心地よさが新しいということでレクサスが売れ始めたのです。

これによって、このディーラーは新たな顧客を得ることができ、戦争があっても売り上げを上げるようになりました。

ここでジャック・キャンフィールドが言いたかったことは、自分がコントロールできないことが起きたとしても、自分の「念い、イメージする力、行動は、完全なる自由が与えられている」ということです。

その自由を行使することによって、「セルフ・ヘルプの精神」で自分の道を拓くことができると言っているのです。

これが、「100%自己責任」という考え方です。
◆運命がレモンをくれたらそれでレモネードを作れ

もう一つは、「運命がレモンをくれたらそれでレモネードを作れ」です。

以前にも紹介した幸福実現党の大川隆法総裁の『鋼鉄の法』は、サミュエル・スマイルズの『自助論』をもっと現代的に書いています。

この本の中に「運命がレモンをくれたらそれでレモネードをつくれ」という話があります。これは、デール・カーネギーの『道は開ける』の中にも出てくる言葉です。

「運命がレモンのようなすっぱい、つらい経験を自分に与えたとしたら、そのつらい経験からレモネードという甘くていいものをつくっていこう」というたとえ話です。

失敗は失敗で終わらせてはいけない。失敗して、挫折して、絶望して、人によっては、自分の命を失う人もいるかもしれない。しかし失敗というのは使い方があるのです。

「次の仕事のヒントにできないか」「同じ失敗をしないようにできないか」という問いかけを自分にして、ここから教訓を得ようとすることです。

ここまでが「セルフ・ヘルプの精神」の側面として、「ポジティブシンキング」「100%自己責任」「運命がレモンをくれたらそれでレモネードを作れ」を述べました。
◆心の対話の方法

最後に自分自身との「心の対話」の具体的な方法についてです。

ナポレオン・ヒルは、90年前の世界恐慌の時に『THINK and GROWRICH』(『思考が現実化する』)という本を出して、恐慌の中で苦しんでいる人々を元気づけました。

実は、ナポレオン・ヒルは、世界恐慌のさなかにもう一冊重要な本を書いています。

日本語版では、『悪魔を出しけ!』というタイトルですが、英語のタイトルも同じ意味で『悪魔を出し抜け』です。

ナポレオン・ヒル自身が、自分の心の中で自分の心の中にある悪魔と対話をする内容です。「自分の中の悪魔」と戦えということです。

自分を失敗させ不幸にするものは、政府でも他人でもなく、自分の中の悪魔なのだと言っています。

新型コロナウイルスの正体は、「中国共産党ウイルス」であり、その狙いは何かというと、「人々に恐怖や絶望を与える」ことです。

ナポレオン・ヒルは、「自分の中の悪魔を撃退せよ」と、これがまさに世界恐慌を撃退することになるのだと。そのために自分自身との「心の対話」が必要です。

まず、一人になる空間を見つけてください。皆さんの自宅でもどこでもいいです。そして目を閉じて深呼吸を繰り返してください。

心が落ち着いたと思ったら、自分で自分に質問して、その自分がした質問に自分で答えるのです。

例えば「立志」について。

「私は、政府や他人に頼るのではなく、自分のことは自分で守るつもりか?」

そう自分に問いかけてみて、自分と対話するわけです。

「ポジティブ思考」について。

「私は、目の前の事実が変えられないと思い込んでポジティブに考えることを忘れていないか?」

「100%自己責任」について。

「私は、人生の責任を100%負っているか?」

そして「失敗」について。

「私は、失敗から教訓を得ているか?」

このように、静かな空間の中で自分に対して聞いてみる。これが心の対話です。

世界恐慌を乗り越えるためのサバイバル術とは、それは「セルフ・ヘルプの精神」です。

それを「心の対話」の実践によって身につけていく。それが今この時期にやるべきことだと考えます。
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2020-05-31

世界恐慌をサバイバルするセルフ・ヘルプの精神【前編】

世界恐慌をサバイバルするセルフ・ヘルプの精神【前編】[HRPニュースファイル2162]

https://youtu.be/T0CHRHSZNKk
幸福実現党外務局長及川幸久
◆イギリスを繁栄させたセルフ・ヘルプの精神

コロナウイルスの被害というよりも経済的な問題が、日本、そして世界で深刻な問題になってきました。

イギリスの著述家サミュエル・スマイルズは、「天は自らを助くる者を助く」(セルフ・ヘルプの精神)という有名な言葉を残しました。

幕末、徳川幕府は、当時の覇権国であったイギリスに海外の技術や知識を日本に導入するため若手を留学させました。その留学団のリーダーが中村正直です。

中村の問題意識は、「同じ島国なのに、どうしてイギリスが覇権国として、これほどまで繁栄したのか」ということでした。

まず、イギリスの工業生産力に驚くのですが、夜は街灯が光を放って明るい。家は江戸城の塀よりも高く、しかも住んでいるのは庶民が住んでいる。これに中村は驚いたわけです。

そのうち日本では江戸幕府が倒れ、留学団は帰国することになりました。

船で帰る直前に中村の知り合いのイギリス人が、「今流行っている本はこれだ」と渡したのが、サミュエル・スマイルズ著『セルフ・ヘルプ』という本だったわけです。

この本は、150年前、聖書の次に読まれていた本で、大ベストセラーだったのです。イギリスをイギリスたらしめた秘伝書と言われています。

300人近くのイギリスの庶民が「自助努力の精神」を発揮して、コツコツ努力して成功してきたサクセス・ストーリーを集めた本でした。

中村は帰りの船の中でこれ読み、「イギリスに繁栄をもたらした答え」はこれだとすぐに理解しました。それが「セルフ・ヘルプの精神」だったわけです
◆「立志」で世界列強に仲間入りした日本

中村は、この本を帰りの船の中で繰り返し読んで暗記するくらいになったと言われています。彼自身は、この本の本質を次のようにつかみます。

セルフ・ヘルプの「自助」とは何か。それは、努力したら道が開けます。それだけではないのです。

そうではなくて、まず志を立てる。志を立て努力によって志を成し遂げる。これがセルフ・ヘルプなのだと。この中心概念をつかみました。

これを中村は、「立志」と呼びます。

日本に帰ると彼自身はこの本を日本語に翻訳して『西国立志編』というタイトルで出しました。

『西国立志編』の西国とは、イギリスのことです。「立志」とは彼がつかんだ「セルフ・ヘルプの精神」だったのでこういうタイトルにしたわけです。

徳川幕府には、「立志」という概念がなく、武士はみんな「幕府にぶら下がっていた」と言うわけです。この本は、明治時代に100万部を超えるベストセラーになりました。

日本は鎖国を続けていた遅れたアジアの国だったのですが、しかし江戸時代から識字率は高く、この本を読んでいなかった者はいなかったと言われるぐらいでした。

その結果、日本は世界列強に仲間入りを果たしたのです。
◆サバイバル精神が日本を繁栄させる

この話を現代に当てはめると、今は不況・恐慌の心理状態にあります。そういう時に人々はどんなことを思ってしまうのか。

「幕府にぶら下がる精神」を、今に置き換えると「政府にぶら下がる精神」になっています。

人々が生活で困っているなら、すべての人の家賃は全部政府が持て。給料も全部持て。電気代も全部持て。何から何まで政府が全部持てばいいじゃないかというような政党もあります。

そうなると、国民も政府が何とかしてくれると思うようになります。

これは、「セルフ・ヘルプの精神」と対極にある考えです。政府に頼る気持ちを捨てて、自分のことは自分で守る。サバイバルする「自助の精神」を持つ人が多い国は繁栄します。

サミュエル・スマイルズの『セルフ・ヘルプ』はこれを説いていました。
◆どんな時でもポジティブに考える

アメリカでは、ノーマン・ビンセント・ピール牧師が世界的なベストセラー『ポジティブシンキング積極的思考の力』で重要なことを言っています。

「目の前の事実がどんなに困難で、絶望的だとしても、それは重要ではない。重要なのは、その事実に対する私たちの姿勢だ。なぜならポジティブな思いを持っていれば、その事実を変えられるから。」

これが「ポジティブシンキング」の中核部分です。

今、「目の前に起きている事実」は重要じゃない。それが10年に1回の不況であったとしても、100年に1回の恐慌であったとしても、それは重要ではない。

重要なのは、「事実に対する私たちの姿勢」なのだと。その姿勢がポジティブであるかどうかだと。ポジティブであったらそれを変えられると。

ここに「セルフ・ヘルプの精神」の大事な側面があります。どんな時も「ポジティブ」に考えることです。

今、自分の人生に何が起きているか。会社が倒産しそうになっているかもしれない。失業しそうになっているかもしれない。給料がもう出ないかもしれない。ボーナスなんかあり得ないかもしれない。

そんな時であったとしても「ポジティブ」に考えるという姿勢が目の前の事実を変えるのだと。

(つづく)
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◎幸福実現党公式サイト http://hr-party.jp/